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子ども食堂とは

昨今、子どもの貧困が社会問題となる中で子どもたちへの支援活動の一環として子ども食堂が日本全国に広がっています。
そこで本記事では、子ども食堂が作られた理由やそのメリット、現在の子ども食堂が抱える課題、そしてこどハピ プロジェクトによる子ども食堂の特色について解説していきます。

子ども食堂とは?

子ども食堂とは地域住民やNPOなどの民間団体や自治体などが、無料または安価で子どもの成長に必要な栄養のある食事と、安心安全で温かな団らんを提供する場のことです。毎日、3日に一度、週1回の開催といった開催数の違いや、数人から数百人といった募集人数においても子ども食堂を開催している団体によって大きな違いがあります。

また近年においては子どもたちへの食を提供する場に留まらず、地域住民が交流する場になっており地域コミュニティの維持に欠かせない存在です。

子ども食堂の始まり

朝食や夕食を毎日当たり前に食べることのできない子どもたちの存在を知った東京都大田区にある「気まぐれ八百屋だんだん」の店主、近藤博子さんが2012年に自身の八百屋で子ども食堂を開催したのが始まりです。その後、東京都豊島区で子どもたちへの支援活動を行っていた団体が、「気まぐれ八百屋だんだん」での近藤さんの活動を知り取り入れたことであっという間に子ども食堂が日本全国に広がっていきました。

急増する子ども食堂

NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ、こども食堂ネットワークが2020年12月23日に発表した『こども食堂 全国箇所数調査 2020』によると、2016年に319箇所で開催されていた子ども食堂は2020年には約17倍の5,086箇所にまで増加しており日本全国で支援の輪が広がっています。

自分の住んでいる地域で子ども食堂が開催されているかは、お住みになられている自治体のホームページや全国の子ども食堂を紹介するこども食堂ネットワークのサイトを見るとわかります。

出典:NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ「 それでも増えた!こども食堂こども食堂全国箇所数調査2020結果発表のおしらせ #こども食堂の2020年

子ども食堂が急増した理由

2012年に始まった子ども食堂の取り組みに多くの人が共感し支援の輪が急速に日本全国へ広がったのには日本の貧困問題が関係しています。

厚生労働省の調査によると、等価可処分所得(世帯の可処分所得を世帯人員の平方根で割って調整した所得)の貧困線(中央値の半分)に満たない世帯員の割合を示す相対的貧困率は、1985年に12.0%だったものが子ども食堂がスタートした2012年には16.1%にまで上昇しました。

相対的貧困率と同様に厚生労働省の調査によると子どもの貧困率も1985年に10.9%だったものが子ども食堂がスタートした2012年には16.3%にまで上昇しており、多くの人が日本社会で広がる貧困を問題視するようになりました。

さらに、前述の調査において子どもの貧困率の約半数をひとり親世帯が占めており、ひとり親世帯の貧困問題も近年大きくクローズアップされています。

このような状況下において多くの人が子どもたちの貧困という問題意識を持ち、子どもたちに栄養満点で美味しい食事と家族団らんのような温かい場を提供するために子ども食堂が日本全国に広まっていきました。

出典:厚生労働省「相対的貧困率等に関する調査分析結果について
厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査

子ども食堂のメリット

子ども食堂には、単に子どもたちへご飯を提供すること以外にも多くのメリットが存在しています。

栄養満点の温かいご飯が低価格で食べられる

子ども食堂の1番のメリットは、栄養満点の美味しい食事が無料または低価格で食べられることです。成長期の子どもたちには栄養満点のバランスの良い食事をとることが不可欠となっており、近年では栄養バランスを考えたメニューを栄養士が考え提供する子ども食堂も増えています。

家族のような温かい雰囲気の中で食事ができる

1992年に専業主婦(夫)と共働き世帯の割合が初めて逆転してから日本社会では、共働き世帯が一般的となっています。そのため子どもたちが学校から帰ってきても家に誰もおらず、子どもが一人っきりでご飯を食べる「孤食」も増えており社会問題化しています。

そのような問題が顕在化する中で子ども食堂では、ご飯を食べに来る子どもたちやボランティアの地域住民などたくさんの人々が集まり、家族のような温かい雰囲気の中で食事をすることで現在では貴重な共食の機会が生まれるという大きなメリットがあります。

地域コミュニティの中で子どもたちの居場所が生まれる

子ども食堂は、食材を提供してくれる農家の方や、調理、運営をしてくださるボランティアの方など多くの地域住民が集うコミュニティです。そのため子ども食堂に来る子どもたちは、地域の様々な人とコミュニケーションを取る機会が生まれます。さらに親同士にもコミュニティが生まれ育児の問題を一人で抱えずに周りと共有しながら子育ての相談ができるという大きなメリットがあります。

出典:厚生労働省「専業主婦世帯と共働き世帯の推移

子ども食堂の課題

子どもたち、保護者、地域社会にとって大きなメリットがある子ども食堂ですが、いくつかの課題も抱えています。

運営スタッフや運営場所確保の難しさ

子ども食堂を開催している団体向けに農林水産省が行った調査によると、多くの団体が調理・配膳スタッフの確保が難しいことを課題としてあげています。子ども食堂は基本的にボランティアベースで行われるため運営スタッフを持続的に確保する体制づくりが大きな課題となっています。

運営費確保の難しさ

子ども食堂は無料または低価格というボランティアベースで開催されているため、運営費の確保がとても難しいです。食材などは地域住民の寄付などで賄う場合もありますが活動資金の多くは運営メンバーの持ち出しで、金銭的な理由から継続的な開催がとても困難になっています。

コロナ禍での開催中止

新型コロナウイルスの影響で感染予防対策の観点やソーシャルディスタンスを確保する必要性の問題でやむなく子ども食堂の開催を見送る団体も増えてきています。

一方でコロナ禍と共存しながら子ども食堂を開催するために厳重な感染予防対策を講じたり、お弁当などのテイクアウト限定で子ども食堂を開催する団体も少しずつ増えてきています。

出典:農林水産省「子供食堂と地域が連携して進める食育活動事例集~地域との連携で食育の環が広がっています~

こどハピ プロジェクトとは?

昨今、社会問題となっているこども達の「食」の問題や、「教育格差」の問題を解決する事で、 全ての「こども達にハッピー」になってほしいとの想いで株式会社シンシアージュが立ち上げたプロジェクトです。 「食」の問題、「教育格差」この二つの社会問題は、問題の大きさが加速度的に大きくなっている状況にもかかわらず、 支援策の数や規模がまだまだ足りていないと考えています。 本プロジェクトでは、「こども食堂」の継続的な実施により多くの子どもたちへ栄養の整った食事の機会と、オンラインによる「こども学習」の実施により学びの機会を提供しています。

こどハピ プロジェクトの詳細は下記ページもご覧ください。
こどハピ プロジェクト とは

こどハピ プロジェクトによる子ども食堂の特色

こどハピ プロジェクトが実施する子ども食堂の大きな特色は、子ども食堂を継続的に開催するために必要な仕組み化を行っている点です。

子ども食堂を開催し地域の子どもたちに栄養のある食事と、温かな団らんの場を提供したいと考えている飲食店様と、子ども食堂を支援したいと考えている企業様、並びに、こどハピ運営チームの三者が連携することで、広範な地域で継続的に子ども食堂を開催しています。

子ども食堂の支援方法

子ども食堂の取り組みに共感し、「私も活動に参加したい、支援したい」と思われた方もいらっしゃると思います。子ども食堂を実施している多くの団体が金銭的・物質的支援や活動を実施するためのボランティアスタッフを募集しています。

また、こどハピ プロジェクトにおいても子ども食堂の開催を支援していただけるこどハピサポーターを募集しています。

こどハピサポーターの主な活動

  1. こどハピの活動をSNSで拡散していただく
  2. サポーター皆様の運営するブログにこどハピのバナー画像を設置していただく

こどハピ プロジェクトの詳細は下記ページもご覧ください。
こどハピサポーター募集(個人向け)

子ども食堂のこれから

近年急速に全国で広がりを見せた子ども食堂ですが、新型コロナウイルスの影響で開催を取りやめにする団体も増えていました。しかし最近ではコロナ禍に対応したスタイルでの子ども食堂の開催事例も増えておりそれらのノウハウが全国に広がることで、より多くの地域で子ども食堂が開催されるでしょう。